でたらめ英語

英語学習に長い時間をかける割には、英語がものにならない日本人。それなのに、なぜかできもしない英語を使いたがる。
Tシャツのロゴはほとんどがアルファベット。車の名前もアルファベットを使った英語風。
店の看板だと、なんだか国際色豊かにフランス語風あり、イタリア語風ありと英語以外の横文字が増える。そういうと、マンションの名前も何語だかわからないものが多いような気がする。
英語以外の外国語はわからないので、何とも言えないが、英語風を気取って書いてある、店の看板などには、ときおりわけのわからないものがある。
店の看板ではないのだが、私がよく行くペットショップのガラス窓には、次のような英語風の文が書かれてある。
The customer will learn the pleasure in a pet important same sheath, and we help the pet aftercare accepted as a family.
何度読んでも、まったく意味不明。
一応意味のある日本語をいわゆるコンピュータ翻訳して出てきた英語をそのまま描いたのだと思うが、それにしても、元の日本語がどういうものか、さっぱり想像できない。
とりわけわからないのが、"important same sheath"の部分。
ほとんど暗号文
こんなでたらめのものを店の窓ガラスに堂々と書いて、恬(てん)として恥じない。
読んでわかるように、日本語で書けばいいと思うのたが、英語風にしておくのは、一種の店の装飾ということなのかもしれない。
うちの近くにある運送会社のロゴマークには、ちょっと前まで、"every 24 hour"を輪っかにしてトレードマーク風に仕立てたものを業務トラックの後ろ扉に書いていた。
ここの運送会社のトラックが前を走っていると、いやでもこのトレードマークが目に入る。
そして、そのたびに"every 24 hour"ではなくて、"every 24 hours"が正しいのだが、そうすると「24時間ごとに何が起きるというのだ」と、心の中でいつも突っ込みを入れていた。
たぶん、このロゴを考えた人間は、これで、運送業務が24時間いつでも対応できることを示したかったのだろうが、日本語の「24時間いつでも対応します」という内容のことを"every 24 hour(s)"を使って表すことはできない。
こちらのロゴに関しては、去年の終わりか、今年の初めごろ、誰かが上記のことを指摘したのだろう。"every"の部分を黒いトラックのシルエットで上塗りして、隠してしまった。
まあ、24 hourなら、間違いとしても罪は軽い。
だれか少しは英語ができる人間にお伺いを立てておけば、こんな失態はなかったのだろうが、この少しは英語ができる人間というのが、日本では極めて限られているのでこうした間違いは後を絶たない。