からだのこと Epilogue2

からだのことシリーズの記事を書くにあたってはネット上の情報だけでなく、書籍もたくさん読んだ。ここで私がこれまでに読んだ書籍を紹介しておく。
読んだものの一覧は次の通り。
1. 糖質制限の真実(山田 悟)
2. カロリー制限の大罪(山田 悟)
3. かくれ高血糖が体を壊す(池谷 敏郎)
4. 日本人の9割が誤解している糖質制限(牧田 善二)
5. 日本人の体質(奥田 昌子)
6. 本当は怖い「糖質制限」(岡本 卓)
7. 脂肪と疲労をためるジェットコースター血糖の恐怖(麻生れいみ)
8. かくれ油という大問題(林 裕之)
9. 鶏むね肉で糖質オフ(岩崎 啓子)
10. 命の食事 最強レシピ(南雲 吉則)
11. 食事を楽しむ糖質オフの食べ方(楽LIFE ヘルスシリーズ)
12. 糖質オフダイエットレシピ(TJ Mook)
13. 糖質制限ダイアリー(山田 悟)
14. 大人の男のライザップ(RIZAP)
1〜6までの本の著者は医師。そのうちの1〜4が糖質制限の効果を謳ったもの。4の著者はブームになり、独り歩きし始めた糖質制限に警告を与えている。
5は、糖質制限だけでなく、日本人特有の体質から様々な健康促進メソッドに疑問を呈している。
7の著者は管理栄養士。糖質制限の開始にあたって断食ならぬ「断糖」を勧めている。8は植物油研究家という肩書の方。本職は歯科技工士なのだが、娘のアトピー性皮膚炎を治すため、様々な情報を得るうちに植物油の危険性に気付いたとのこと。
9〜12は糖質制限食のためのレシピ集。糖質制限ダイエットを継続するにあたっては食事がおいしくなければならない。そのための参考になるレシピ集。
13は糖質制限をうまく継続するための、毎日の食事を記録しましょうというダイアリー。
14はテレビCMで有名なトレーニングジムの食事法を紹介したもの。
2は、糖質制限以外のダイエット法であるカロリー制限や、脂質制限を批判し、相対的に糖質制限が優れていると主張している。最近の著作であり、グラフやデータの評価の仕方などにも言及していて、参考になる点が多かった。
糖質制限に関して、極端な糖質制限ではなく"Low Carbon Diet"を「ロカボ」と表現し、これを推奨している。
健康に関しては情報が錯綜している。ある人と別の人の主張が真っ向から対立していることも珍しくない。少し前まで常識であったことが次々と新しい証拠(エビデンス)によって覆されているからだ。
その典型が脂質に関する情報。脂質を過剰に摂ることが中性脂肪を増やす、コレステロールを増やす、ひいては肥満の原因とされていたが事実ではないらしい。少なくとも正確ではないということらしいのだ。
詳しくは2の63ページ以降を参考にしていただきたい。
そしてそのことがネットを通じて直接一般大衆に広まっていく。新しい情報が増えることでかえって古い情報をまだ信じている人との情報差が混乱を招いている。
どの情報を信じ、どのように実践していくかは、あなた次第ということだろう。