2月3日にニャーがトライアルにでた。
ミヤオが先にトライアルに出て、次は残ったニャーの番。
今回のトライアル先はちょっと離れている。しかし高速を使えばすぐにいける場所。
里親希望者の人はわたしがニャーを受け入れるのに必要なものをすべて準備してくれていた。
たとえばケージ、キャットタワーなど。
ケージは必要ないと思うかもしれないが、新しい環境、人になじむまではケージはぜひとも必要だ。
これを準備せずにトライアルを開始したら、最悪、猫が脱走する可能性があり、そうなると脱走した猫の回収はほぼ不可能だ。
ケージに入れて、カーテンなどでケージを覆って目隠しをする。定時にフードを与え、水を新鮮なものに替える。
子猫の場合、これを数日続ければ世話をしている人間を新しい飼い主と認識する。
成猫であれば、このプロセスにはかなりの時間がかかるが、それでも根気よく世話を続ければ懐く。
懐いてしまえば、ケージは必要ない場合もあるが、ミヤオの場合と同じく、里親希望者の人は独身で一人暮らし。
勤めに出ている間は、猫がどんな行動に出るか予想がつかない。
よくあるのが誤飲や誤食。これは軽視できないことで、それを避けるためにはケージが一番。
それからキャットタワー。猫は犬と違って、垂直方向の移動を好む。
その希望を満足させるのがキャットタワーだ。
ケージとキャットタワー、両方とも揃えるとなるとそれなりの出費になる。
こちらの要求どおり準備してもらったことは、わたしとしてもうれしい。
現在トライアル中のニャーは予想以上に早く、新しい環境になじむかもしれない。
いつものことだが、それまで毎日世話をしていた猫がいなくなると、その子がいた場所にぽっかりと穴が開いたような感覚になる。
そして心の中にも同じようにぽっかりと穴ができる。
この穴が埋まるにはそれなりの時間が必要で、保護活動の性質上仕方のないことなのだが、里子トライアルは何回経験しても別れがいつもつらい。
現在トライアル中のニャー