A harbinger of summer

一週間前は、春を通り過ぎて、夏の兆しさえ感じられる気温の高い日が続いた。
ところが、一転して、今日は冬に逆戻り。北風が強く、気温が低い。
昨日からうちに泊まりに来ている甥っ子を連れて、近くの河川敷遊歩道へと散歩に出た。
ポメラニアンのヒナが死んでから、川上に向かう散歩コースには、しばらく出かけることがなかったが、コロクをつれて久しぶりにそのコースを歩くことにした。
川は北から南に向かって流れているので、川上のコースは、北風が真正面から吹きつける。
川面には、そこここに、マガモが群れを成して浮かんでいる。もう一月もすると北に向かって旅立つだろう。土手の草も少し前の暖かさのせいで緑が濃い。コロクは久しぶりの散歩でうれしそうだった。

  • 散歩は楽しい?


川に架かる橋をいくつか過ぎて、農業用用水路のポンプ小屋まで来て、家に帰ることにした。
帰り道を半分ぐらい戻ったところで、川面をかすめるように飛び来る黒い鳥がいた。
これがなんとツバメであった。
ツバメは川下から川上に向かって、寒風をものともせず、一瞬のうちにわたしたちの後方へと去った。
ツバメは夏の使者。一足早く夏の到来を告げるものとして、英語で、"A harbinger of summer"といわれるが、寒風の吹きすさぶこの日にツバメに出会うとは思いもよらなかった。
あんまり早くきすぎて、今夜の寒さで、凍死しなければ良いが。