サボテンの花4

  • マミラリア属雲峰


雲峰の花が咲いている。最初の花はもうしぼんで、2番目、3番目の花が今開花中だ。
本体の大きさに比べ、花が大きいので、豪華に見える。
来年も同じように咲かせるには、夏越しが課題のようだ。
夏越しが難しいといえば、石楠花もそうなのだが、石楠花の場合には、これまでの栽培経験から分かったことがある。
それは、豪華にたくさんの花をつけた年の夏越しがとりわけ難しいということだ。
花は世代交代のためのものだから、花を咲かせ、実をつけることに植物は最大限のエネルギーを使う。
そのため花の数が多ければ多いほど、植物自身の消耗は激しい。
激しく消耗した植物は、その後の厳しい環境条件を生き残れないことがある。

  • 花を全部摘み取った石楠花


そこでどうするかというと、たくさん花をつける前に、摘蕾といって意図的に花数を減らしたり、花を咲かせたままにせず、満開を迎えたらすぐに全部花を摘み取ってしまうのだ。これは、花の後の結実を防ぐ意味からだ。
美しく花を咲かせている盛りに花を全部摘み取るのは、抵抗があるのだが、これをやらないと、次の年に花を見られないどころか、本体そのものが枯れて元も子もなくなるのだ。
サボテンに関してはまだ知らないことが多いが、同じ植物だから同様の手法がうまくいくかもしれない。雲峰の花も、早々と摘み取ったほうが良いだろう。