フィッシング

年末の30日に一通のメールが届いた。送信者はDQ10となっていた。
不審なメールは開けない方がいいのだが、一応、ウイルスチェックソフトは入れてあるし、メールの設定は、クリックしただけでは、開封されないようになっているので、メール本文を読むだけでは危険はないということで、読んでみた。
その内容は以下のようなものだった。

お客様
株式会社营团社サービスシステムをご利用いただき、ありがとうございます。
システムはお客様のアカウントが異常にログインされたことを感知しました。
下記のログイン時間を照らし合せてご本人様によるログインであるかどうかご確認お願いします。
ログイン地点 ログインIP ログイン時間 大阪 **.***.***.*** 2013-07-31 02:06

ご本人によるログインでなければ、アカウントの安全に問題があると考えられます。
以下のURLをクリックし、画面の案内にそってパスワードの再設定を行ってアカウントを保護してください。

https://secure.*******.com

(上記URLをクリックしてもページが開かないときはURLをコピーし、ご利用のウェブブラウザーのアドレス入力欄に貼り付けてお試しください)

もし、ご本人によるログインでしたら、お手数ですが本メールの破棄をお願いいたします。
ご意見やご要望
スクウェア·エニックス会社
2013年12月30日

なんとも不可解な内容のメールで、まず、不審に思ったのは、最初の会社名に、日本では使われない「营团」の文字があったこと。これだけで、発信元は日本ではないと分かる。
続いて、「異常にログイン」という文言。普通は、「不正なログイン」と表現するところだろう。
妙に専門的な言葉を使ったログイン地点云々の部分や、URLをコピーして、貼り付けろという指示もカスタマーサービスの観点から、不審きわまる要請だ。
そこで、ネットで調べてみたところ、日本中にばら撒かれているフィッシングメールらしいことが分かった。
フィッシングという言葉は聞いて知っていたが、実際なにが目的のどんなものかは知らなかった。
このメールで、それがよく分かった。つまり、だましてあるサイトのパスワードを盗み取るのが目的なのだ。
もう一つ、不審に思ったことは、「スクウェア・エニックス会社」なるもの。しかし、こちらの方は、実際に「スクエニ」と略称される、有名なゲームの配信会社らしい。
パソコンで、ゲームなどしない私には、聞き始めの名前で、そのため、うっかり本物と信じることもなかった。
また、発信者名の「DQ10」も有名なゲーム名の略称らしいが、そんなことは露知らず、発信者名からして不審だと思ったしだい。メールは即座に削除した。