今頃になって腐ったリトープス

画像は最近、11月21日に撮影した花紋玉系のリトープス。某有名ナーサリー出身。
二頭になって来年は花が咲くかと思っていたのだが、撮影当日に二頭のうちの一頭が腐敗していることに気がついた。
もう一頭も放置するとまず間違いなく腐敗してしまうので抜いてみた。
画像はそのときの様子。
腐敗した一頭は全体がゼリー状になっていたので,廃棄。
もう一頭は画像のように,根と本体部分との境目のところから変色が始まって、変色部分が本体部分の上のほうに伸びているのが分かる。

腐敗の原因は糸状菌の一種、ピシウム菌だと思われる。
二枚目は別角度からの撮影。
このまま放置しても確実に腐敗が進むので,まずは変色部分に台所用塩素系漂白剤の高濃度溶液を塗布。
しばらくしてから、同じ部分にトップジンペーストを塗布。


ペーストが完全に乾いてから,別の鉢に植え替えた。
腐敗が発生した21日ごろは11月としては異様な暖かさが続いていた頃。その暖かさと雨の後の湿度の高さが発病の原因だろう。
ちなみに糸状菌は要するにカビの一種。カビは胞子を空中に飛ばして増殖するから、家のような屋外栽培はもちろん、室内で栽培している場合でも,感染を事前に防ぐことはできない。