リトープス、家での育て方3

これまでの記述で、家でのリトープス栽培の骨子は説明できていると思う。
今回以降の記事では、補足しておいたほうがいいと思う点について書いてみる。
まずは、最初の記事で出てきた「二重鉢」について。
この鉢に関しては以前,詳しく記事にしたのでそのときの記事へのリンクをつけておく。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20150221/1424486176
記事はリトープスに関するものではなかったが、二重鉢がどういうものかはこの記事で分かる。
この鉢の構成は、以前に高山性のスミレをたくさん育てていたときに、高山植物栽培の先達の人たちの鉢の工夫をヒントに、私がなるべく安価で作れないかと考えて、編み出したものだ。
ここで注意を要するのは、この二重鉢の効果を十分に得るには,風通しのよい場所におくというのが条件。
空気が滞留するような、ビニールまたはガラス温室では効果はないと思ってよい。
ベランダでも外に張り出していないタイプの,さらにガラス戸のすぐ外だと、空気はよどんでいるので、効果はないと思う。
日中の最高気温が、30度を超える頃から、この二重鉢の外鉢の砂に、朝早く、冷水を注いでおくと、直射日光を当て続けても内鉢の鉢土の温度がそれほど高くならない。
最高気温が35度を超える猛暑日だと、正午前に、もう一度、冷水を補給しなければならない。
私が猛暑日には、リトープスに直射日光を当てるのを止めた理由はここにある。
猛暑日になるような日の正午近くは、屋根が日射で焼けるように熱く,気温も短時間で熱中症を引き起こすほどになる。
これは植物よりも、人間にとって危険なので,「命あっての物だね」というわけで、夏の高温時の直射日光栽培はしないことにした。