リトープス、家での育て方2

(3)の施肥に関して、リトープスは園芸品種として作出された植物ではない、野生種そのままだ。こうした植物に施肥は必要ないと考えている。
これまでにたくさんの植物を育ててきたが、その中で,もっとも園芸品種の改良が進んでいるのがバラだ。
バラは「肥料と農薬で育てる」といわれるぐらい,多肥料を好む。
バラは接木するのが一般的で、台木には野バラが用いられる。野バラは野生種で、バラの厄介な病気、根頭癌腫に対して抵抗性がある。また、肥料成分の乏しい痩せた土地でも成長できる。
野バラに肥料を与えると,それはもう,手のつけられないほど繁茂する。つまり、肥料に鋭く反応し、これをほとんど吸収する。
病気に対する抵抗性と,肥料反応のよさを持つ野バラを、園芸品種として作出された種の台木として用いることで多くの園芸種が素晴らしい花を咲かせる。
リトープスはどのタイプであれ、降雨のきわめて少ない土地が自生地だ,他の植物もほとんど生育していないから,有機成分が極めて乏しい土地がほとんど,
自生地の画像をいくつも検索して,有機成分が豊富なところに育っているのは,紫薫系のみであった。
養分が少ない土地が自生地の植物に過剰な水分や肥料成分を与えると、どうなるかは簡単に想像がつく。
どっしり、でっぷりしていて、はち切れんばかりに膨満したリトープスが好みなら、肥料も与え、水分も多めの管理をすればいいが、私はそうしたリトープスは好みではないので、肥料は与えない。
そうした栽培法でリトープスはどう育つかというと,徒長が極めて少なくなるし、身割れが起きない。また、ほとんどの大人の株に花が咲く。
成長に関していえば、夏の継続潅水と直射日光栽培が効果的なのか結構大きくなる。肥料なんぞ必要ない。
次の画像は昨日の記事のリトープスの今の姿。

  • 2016年1月の露美玉