からだのこと5

血糖値スバイクには自覚症状があるのかという視聴者からの質問に、番組参加ドクターの一人が答えた。
「これがなかなか分かりにくいんですね。でも、私が診た患者さんの何人かは、食後一時間ごろというと、決まって眠くなるといっています」
この答えが番組で私の注意を引いた二つ目の点。食後眠くなるのは誰だってそうじゃないかと、その時は思った。
番組後半になって、血糖値スバイクを起こさない方法が紹介され、その中の一つが食事の食べ方だった。
その方法というのが、糖質を含む食材はたんぱく質や、脂質を含むものより後に食べるというのがあった。食物繊維を含む食材を先に食べてもよいということだった。
糖質の吸収を穏やかにすることで、血糖値スバイクが起こりにくくなるということがその理由。
ここまで番組を見ていて気付いたことがある。
それは、私の場合、三度の食事のうち、朝食後には眠気は起きない。しかし、昼食後の眠気はかなり強いもので、10年ほど前から、昼食後は必ず昼寝をする習慣がついた。
そして、夕食後にもまた眠くなる。昼食後の昼寝は長い場合、一時間を超えることもある。
それなのに夕食後にまた眠くなるのはなぜなのか。
朝食の時には、私は必ず野菜サラダから食べ始め、そのあと、シリアルに豆乳をかけたものを食べる。
このシリアルには、サイリウムという食物繊維が多く含まれている。
便秘対策のためにこのシリアルを食べているのだか、この食べ方というか、その順番が食後の眠気が起きない理由だろう。
一方、昼食はといえば、炭水化物大好き人間の私は、炭水化物食の重ね食いなどしょっちゅう。うどんライスに、付け合わせがピザなんてもあるぐらい。
糖質オンリーの内容だ。これを一気食いするのだから、血糖値はスカイロケットになるのは当然。夕食も同じ、とりあえず炭水化物の食べ物から始める。
なるほど、これで血糖値スパイクが起きていたのだ。
自分の家系には、糖尿病患者はいないからなど、何の安心材料でもなかったわけだ。
NHKのサイトにあったテストで危険度が中ぐらいなどといっても、炭水化物大好き人間は、それだけで、ハイリスクグループということになる。
食後の眠気に関しては、たぶんほとんどの日本人が感じるものだろう。
もちろん、疲れているという場合もあるだろうが、食事の後、必ず眠気を感じるという場合は、自分の食事の内容や、食べ方の順番について考えてみるとよい。
私と同じように、糖質を含む食材が先行しているのなら、それは血糖値スパイクを起こしている証拠とみてよいと思う。