真夏のリトープス 1

去年の秋の初め頃だったか、屋根の上で栽培していたリトープスのほとんどがスズメにつつかれ、ひどい有様になった。
種を蒔いて、育ち始めていた苗はほぼ全滅。すっかりやる気をなくしてその後、放置していたが、庭のフラワースタンドに置いていた株は被害をまぬかれていた。
画像はそうしたリトープスたち。
どれも普及種で、丈夫。放置栽培にも耐えて今年も元気。

  • 弁天玉


弁天玉は柴薫系。弁天玉とされるものにもいくつかの窓模様の種類がある。
これは、フラクタル模様に見えるタイプ。
柴薫系は基本的には丈夫なのだが、直射日光にはあまり強くない。
これらの株も、鉢を半日以上日陰になる場所に置いてあったので健全に育った。

  • 光陽玉


陽月玉の一種で日輪玉系。日輪玉系は大変丈夫。真夏の直射にも十分耐える。
陽月玉系は模様の縁(ふち)の部分が独特。一目で陽月玉系と分かる。
この株は、屋根の上に置いていたリトープスの一つ。ほとんどの株がスズメにつつかれまくったのに、この株は無傷だった。

  • スザンナエ


スザンナエは富貴玉系。富貴玉系は基本的には丈夫だが、スザンナエはこれまでいくつも枯らしているから、若干直射日光には弱いようだ。
この株は、用心のため屋根の上ではないところに置いていたのでスズメの被害を受けなくて済んだ。

  • 稚児桜


普及種のコノフィツムコノフィツムも真夏は完全休眠させて、夏が終わるころに枯れた皮をむいて、挿し木して株を更新させるという栽培法が行われるようだ。
しかし、家では、そんなことはしない。
リトープスと同じで、この時期にはもう新しい葉が見えているし、若干だが成長もしている。
画像の奥の方に、小さく温度計が見えている。温度は20℃ちょっとをさしているのが分かる。二重鉢の冷却効果のためで、そうでなければ、やはり真夏には休眠してしまうのだと思う。