サボテンのわな2

母親が捨ててしまったサボテンには、名札はついていなかった。同じものを探すといっても品種名がわからないと探しようがないので、まずその品種が何かを見つけるため、ネット検索を行った。

検索してみて驚いたのは、サボテンの種類の多さ。園芸全般に関しては、それなりの経験があるので、花の名前、樹木の種類などには基本的知識がある。その知識からしても、サボテンの種類の多さはほかの園芸植物とは桁違いだ。

園芸の歴史が長い植物、たとえば、バラなどは、人間が作出した品種がそれこそ無数にある。しかしそれは、植物学的には、どれも同じ種、同じ属にヒトくくりにできるものだ。

サボテンの場合、属の数だけで数十を数える。それぞれの属に数多くの種類があるから、全体の数は相当なものだ。

  • ギムノカリキューム・牡丹玉


ネット上には、これらの多くの種類のサボテンを写真つきのデータベースにしてあるサイトがある。数多くの写真から、記憶だけを頼りに一種類のサボテンを見つけ出すのは、至難と言ってよい。