新たな子犬たち10

里親募集のサイトに記事を掲載したところ、様々なところから応募があった。
家から近いところなら、里子トライアルを経て、再び、里親希望者宅まで出向いて、正式譲渡契約を結ぶという手順を踏むつもりだったが、5匹のうちのチャチャを里子に希望した家族は、やや遠方の方だったため、チャチャを里親希望者のお宅に届けるときに、正式譲渡契約も済ました。

  • 里親宅でのチャチャ(2011年4月9日着信)


契約を済ましてから、しばらくして、チャチャの里親さんからメールが届いた。メールには、チャチャの写真が添付されていた。
里親宅にチャチャを届けてから、一ヶ月ほど経っていたため、写真のチャチャはずいぶんと顔付きが変わっていた。マリという名前をもらって、すっかり家族のみんなに懐いているとのことで、安心した。
家に連れ帰った5匹の中で、チャチャはゴウやコウキとともにすぐに私に懐いた。
多分、新しい家族にもすぐに馴れると思っていたが、予想通りだった。
物覚えが大変いいとのことで、これは、これまで保護した野犬の子に共通している。

  • 里親宅でのリキ(2011年3月19日撮影)


5匹の中では、最後に捕まえて、私に懐くのにちょっと時間のかかったのがリキだった。
リキは、家から比較的近いところにもらわれていく事になり、里子トライアルを経て、正式譲渡契約を結んだ。
あまり私には懐いていなかったと思っていたリキが、再会のときに意外な反応を示した。
外の犬小屋につないであったので、その場所に行くと、私にすり寄ってきて、そしてオシッコを漏らした。
私の顔を忘れてしまって、怖がっているのかと思ったがそうではなく、いわゆるうれションというやつだった。うれしさのあまり、ちびってしまう犬がいるが、それだった。
リキの里親さん宅には、広い庭があるので、毎日そこで思う存分遊ばせてもらっているようで、体の大きなリキには、ぴったりの環境のようだった。