核拡散

サボテンの植え替えのための用土を買うため、よく行くHCにいった。
園芸用の用土は屋外に置いてあるので、そこへいってみると妙にがらんとして、いつもより広く感じた。いつも用土を置いてある場所から、赤玉土鹿沼土腐葉土などの袋詰めの商品が撤去されていて、一つもなかった。
そこには、これらの商品の安全性が確認できるまで、商品を販売しない旨の立て札が立っていた。


これらの商品の安全性?
ああ、なるほど。園芸用の用土、たとえば鹿沼土はその名の通り、栃木県鹿沼が産地だし、赤玉土宮城県が産地のものが多い。
そして、そのどちらもがセシウム汚染で、名前の挙がった県である。
しかし、口に入れるものでもなし、それほど神経質になる必要はないと思うのだが、まあ、売ってくれないというなら仕方がない。別のHCにいって、植替え用の赤玉土を買った。
原発から漏れ出た放射性物質はさまざまな経路、形態をとって、いずれは日本の隅々まで拡散し、原発から遠く離れた場所であっても何らかの影響があるとは思っていた。
それが、まったく予想外に早く、予想外の形で出てきたことにちょっと驚いた。