見えざる闇1

出来事といっても、一つは2009年11月、もうひとつは1984年3月に起きたことで、一見、何の関連もなさそうな、過去の二つの出来事だ。
2009年の出来事のあらましは次のようなものだ。
ある男性が、夕方に自宅近くのドラッグストアに買い物に出かけた後、消息が分からなくなり、次の日に河川敷で死体となって発見された。買い物に出かけるのに使った自転車がまだ発見されていない。

画像は、その事件に関する情報を求める地元警察のポスターだ。ポスターは、死体発見現場近くにある、小さな橋の欄干に取り付けられている。
同じポスターが、男性が買い物をしたと思われるドラッグストアと、その近くのスーパーにも貼られている。
しかしである。この事件、メディアによる報道は一切なかった模様だ。私がこの事件について知ったのは、事件の翌年、2010年の1月の終わり頃だ。スーパーに貼ってあったポスターに気がついたからだ。
事件について知った後、すぐにネットで検索したのだが、事件に関する報道があった形跡がまったくなかった。
事件性が強く感じられるにもかかわらず、一切の報道がない。
先のポスターにしても、貼ってある場所が上記の3箇所しかない。ポスターの枚数は欄干に取り付けられた1枚を含めて全部でたった5枚だけだ。
事件を解決しようというなら、広く世間に広報すべきなのに、警察にはそのつもりはないようだ。なぜか。