新たな子犬たち2013-1 epilogue

  • 今日の作業所の様子(2013年4月12日撮影)

1月28日に、4頭の子犬を保護した。しかし、このとき1頭が子犬たちがいた物置の床下に入り込んでいて保護できなかった。
この保護できなかった子犬のことは、その後も気になっていた。その子犬がタイミングよく、鳴き声をあげたから、その声が私の耳に届いて子犬たちの居場所が分かり、それで他の4頭を保護できたのだ。
物置には、餌入れが置いてあり、誰かが子犬たちに餌を与えていたことは明らかだった。
餌を与えていた人物が、一匹だけ残った子犬に、餌やりを継続してくれることを祈るばかりだった。
今日の午前中に、小夏を連れて散歩に出た折、子犬たちを保護した物置のちょうど対岸あたりに差し掛かったとき、物置のすぐ近くの作業所から、一人の人物が出てきた。その前を、大きなラブラドール・レトリーバーが歩いていた。
どうやら、散歩の時間らしく、犬の足取りが軽やかだった。
そのラブラドールのすぐ近くに、小さいものが付きまとっていた。
何だろうと目を凝らしてみていると、それは、これまでその付近では見たことのない子犬の姿だった。
ラブラドールと、その飼い主らしい人物は堤防を下流の方に向かって、どんどん歩いていったが、子犬は途中でついていくの止めて、作業場のほうに戻って、その塀の内側に消えた。
どうやら、保護できなかった子犬のようだった。対岸の堤防までの距離は、50m以上あるので、その姿ははっきり見ることができなかったが、体の大きさから見て保護した4頭の同腹の兄弟で間違いなかろう。
保護はできなかったが、それなりに世話をしてもらっているのなら、野犬化することはないだろう。胸のつかえが取れたような気がした。