屋根の上の環境

朝から梅雨は一体どこに行ったのかというほどの好天気。屋根の上には、今日も多肉植物を入れたトレイがいくつかある。
さて、この屋根の上の温度環境はどのようなものかということで、気温を測ってみた。
最初の画像が午前4時30分ごろの気温。湿度も測れる乾湿計を使った。
これによると、この時間、気温16℃、湿度約70%。気温が気象庁発表の数字より低いのは、屋根の上という環境のためだろう。温度とは逆に湿度はかなり高い。
二枚目の画像はこのときの二重鉢の鉢土の温度。乾湿計の湿球が示す温度とほぼ14℃を示している。
温度を測る前に、二重鉢の砂に水を含ませて、鉢全体が冷えるようにしておいたので、湿球の温度とほぼ同じになるのは、むしろ当然。
三枚目の画像は、午前11時30分ごろの乾湿計の温度表示。
乾湿球に直射日光が当たらない場所に、乾湿計を若干移動しての計測。
温度が34℃に上がっている。一方湿球の方の温度は22℃で、この乾湿計の湿度換算表では湿度計算ができないほどの温度差が生じている。つまりそれだけ湿度が低いということ。
午前11時30分時点の、二重鉢の鉢土の温度がこれ。
34度ほどで、乾湿計の乾球温度にほぼ同じ。この温度計は鉢土に深く埋めたわけではないので、直射日光の影響でこのぐらいの温度になる。
しかし、鉢全体を手で持ってみると、鉢の底の方はむしろひんやりしていて、乾湿計の湿球とさほど変わりのない温度だと思われる。
五枚目はこのときの黒いプラ鉢の鉢土の温度。黒い色が太陽光の熱を吸収して40度に達している。
この鉢土の温度は、エケベリアのほとんどの種にとって熱すぎる。直射日光による紫外線焼けを起こさなくても、長時間鉢土がこの温度を超えるようだと、根がやられてしまって、枯死する危険が大きい。
去年の夏は、この見極めができずに多くのエケベリアを枯死させてしまった。
写真を撮ったあと、屋根の上のトレイを日の当たらないところに移動した。
二重鉢の鉢土の温度は、危険ゾーンには達していなかったが、直射日光の温度や紫外線量がエケベリアの限界を超えそうだったからだ。