新たな子犬たち2013-2-5

  • 霧吹きで体をぬらし、扇風機の前に置いた子犬


先月26日の水曜日に保護して、10日経った昨日の昼過ぎ、午前10時を過ぎた頃からやけに甲高い声を出し始めた。
ミルクが欲しいのかと思って予定時間より早かったが、与えて見ると結構飲む。
しかし、十分ミルクを飲んでからもやっぱりキュンキュンと声を出す。
この声の出し方は保護した時に出していた救難信号の鳴き方と同じだ。
ひょっとして、おぼれかけた時の怖い経験が突然蘇ったかと思ったが、どうもおかしい。手に持った体がやけに熱い。
それでやっと気が付いた。気温が高すぎるため、暑がっているのだと。
この日の天気予報は、関東地方の梅雨が明けたことを伝えていた。日本各地、猛暑日になるところもあって高温注意報がでている地方が多くあった。
犬には汗腺がない。口からの息だけで温度調節しなければならないため、人間以上に熱中症になりやすいのだ。
まして、体力がまだ十分ではない子犬には、高すぎる気温は命取りになる。
かなり暑くなっている体を冷やす方法はということで、霧吹きで体全体の毛をしっとりと濡れるぐらいに霧を吹きかけた。
その上で、体に風が当たるように扇風機の前においてやると、一分も経たないうちに鳴き声を立てなくなり、すやすやと眠り始めた。
母犬ならこんな時、体全体を舐めて、唾液の蒸散作用で、体を冷やしてやる。それと同じように、体毛に水分を与えて、その蒸散作用で、体を冷やすのが一番いい。
画像は眠り始めた子犬の様子。