多肉植物・サボテン栽培の難しさ1

これまで色々な植物を栽培してきた。バラ、花菖蒲、サツキ、ラン、石楠花、スミレ、シクラメンなど。今でも、バラは何株か残っているし、石楠花は地植えにしたものが元気に育っている。
それぞれの植物の栽培には、栽培上の難しい点があり、栽培がうまく行かずに枯れるものもあった。
しかし、これまで栽培したどの植物より、多肉植物やサボテンには、栽培困難なものが多く、毎年のようにいや毎月のように枯れるものが出る。
なぜそういうことになるのか。その理由は割合はっきりしている。
多肉植物という総称的枠組みで捉えられる植物の種は実に数が多く、自生地の気候も同じように多様だ。

  • ざらしでもよく育つ夏型クラッスラ

それを一括りにして多肉植物と呼び、世話といえば、水をあまり与えず、鉢土が乾いたらたっぷりとなどという大雑把なものでは、うまくいくはずがないのだ。
多種多様な多肉やサボテンに見とれてしまい、つい、あれもこれもと、買い求めて数が増えると、うまく行くはずのない大雑把な世話になってしまい、適応能力の低い種類の多肉が枯れたり、腐ったりするわけだ。
多品種栽培を止めて、ある程度、栽培品種をそろえるようにすべきなのだろう。
多肉植物・サボテンの栽培が困難な理由の一つが自生地の気候が日本のそれと大きく異なっていることだ。
気候の違いが大きいく、その植物の適応能力の限界を超えてしまうと、腐ったり、枯れたりする。
枯れたり腐ったりする多肉・サボテンの自生地の気候は、ほとんどの場合、日本の気候とは似ても似つかないものだ。
日本の気候にいくらかでも、似通った気候に育つ多肉・サボテンはやはり、育てやすい。