南アフリカの多肉植物2

  • チタノプシス属天女(10月22日早朝の撮影)


チタノプシス属天女の自生地気候のもう一つの特徴は、降水量が日本のH市に比べてかなり少ないことだ。降雨の中心は8月から10月にかけてで、それもほんの少々の雨。冬の間はまったく雨が降らない。
このことは、天女には年間を通じて灌水はほとんどいらないということなのか。
ネットで天女の育て方を検索しても、ほとんど何もでてこない。たまにあっても、メセンの一種ということで、メセン類の一般的な育て方、つまり、生育は春と秋が中心、夏の間は、風通しのよい半日陰に置き、断水するというようなものしかない。
これまでそうしたやり方で栽培していると、夏を越した頃から株元から枯れこむことが多かった。失敗のパターンは帝玉や、リトープスの場合とよく似ている。
それで、今年の夏は栽培している天女2鉢とも、屋根の上においてみた。ただ、日中ずっと直射日光を当て続けてよいかどうかわからなかったので、日を当てるのは、午前中の10時ぐらいまでとした。
また、灌水も一週間に一度は行い、例年のような断水はしなかった。
10月にはいってからは、太陽の出ている時間、なるべく長く日に当てるようにしたところ、2鉢ともいたって元気。
それから、屋根の上栽培で最近気がついたことがある。それは、夜に放射冷却のため、冷え込むと、日の出る頃までに、鉢も鉢土も夜露でしっとりと濡れていることだ、
画像は、10月22日の早朝に撮ったもので、鉢の周りが夜露で濡れている。それだけではなく、画像ではよくわからないが、植物本体も水の玉がびっしりで出来ている。
天女の特徴である、爬虫類肌のイボイボの部分一つ一つに、大粒の水滴ができている。
このことで、これまで気がつかなかったあることに気がついた。