リズム音痴8

リズム音痴は先天的なものかどうかははっきりしないが、コンサート会場で自然発生的に起きる手拍子を聞いていると、オンビート2拍の手拍子しか起きないことから考えると、日本人が遺伝的に受け継いでいるリズムのようにも思える。
アイ・ジョージNHKの番組で語ったことは、正しかったことになる。
リズム感覚が先天的なものであるかどうかはともかく、ある特定のリズムが、その民族固有のものであることはまちがいなさそうだ。
以下のサイトには、そのことに関しての言及がある。ダンスに関するサイトで、アフタービート(オフビートのこと)に関して説明してあるページに、ビートと民族の関係が述べてある。
http://www.jdf.ecnet.jp/jin/md3.htm
今日、NHKののど自慢を見ていたところ、ある若い出場者が歌いだしたテンポの速いポップスに、会場から手拍子が起きた。そのリズムはテンポこそ速いがオンビート2拍。
その数人後に、別の出場者が歌った曲はいわゆる演歌。この曲にも会場から手拍子が起きた。先の曲より、ずっとテンポが遅いが、やはりオンビート2拍の手拍子。
演歌であれ、ポップスであれ、リズムが一定の曲なら、上記のような手拍子でもいいのだろうが、途中にリズム変化をつけてある曲だと、曲の途中から手拍子とリズムが合わなくなり、会場の手拍子は演奏者にとっては耳障りでじゃまなものに聞こえるに違いない。
演奏者自身のリズム感覚が強固なものなら、会場からの拍子っぱずれの手拍子があっても演奏には支障がないだろうが、そうではない場合、演奏そのものができなくなる場合もあるのではないだろうか。
昨年の大晦日NHK紅白歌合戦で、出場歌手の一人が、自分の歌の時に起きた観客からの手拍子に対して、暴言を吐いたという。
自分の曲のリズムと全然合わない手拍子をかねてから、うっとうしいと感じていたに違いない。
様々な事例を考え合わせると、私のようなリズム音痴、実は、日本人にはかなりの割合で存在するに違いない。
そうだとすると、気分的にはずいぶん楽になる。というわけで私の結論、「リズム音痴、みんなそうなら怖くない」。