車トラップにまたもや


先週の火曜日のこと、私の部屋の窓の外から、ガリガリと車のボディが何かに擦れる音。車を運転する人なら、何度か聞いたことがある音だと思う。
とてもいやな音で、心が折れる音とでも言おうか、他人の車がこの音を発した時も、自分の車が何かをこすったときのことを思い出し、実に不愉快なものだ。
あわてて窓から、うちの北側の道の方を見ると、北側の狭い道に、西から侵入してきた軽自動車が、北東の角を曲がりきれず、バックしているところだった。
ここに入ってくる車は割合珍しい。25mほど先は、直進できないことがすぐ分かるからだ。道の狭さも軽自動車一台がやっと通れるほど。
それなのにこの道に侵入してくるというのは、一体どういう心理なのか、まったく理解に苦しむ。
画像が進入してきた車だ。ナンバープレートの色から見て営業車のようで、当然、運転者は業務であちこち走り回っているはずだが、その割にはバックが下手なようで、ボディを北側のおうちの石垣に思い切り擦りつけてしまったのだ。
ところで、こういう狭い道をバックさせるにはどうするか。
3通りの方法があると思う。
多くのドライバーは、左の肩越しに後ろに首を向けてバックする。しかし、この方法は車の右後方をはっきり見ることが出来ない上、上体を捻っているため、ハンドルをまっすぐにしておくのが難しい。
車の左右それぞれ15cmぐらいの余裕しかない場合、車が少しでも左右のどちらかにぶれると、また、車を前進させてからでないとバックできないので、トラップを抜けるのに時間がかかる。
二つ目は、バックミラーを見ながらバックするというもの。これは広角のバックミラーをつけていないと、左右どちらの車の角も見えないので、狭い道路をバックで抜けるには不向き。
三つ目は、右側のサイドミラーだけを使って、車と塀との距離を一定に保たせながら、バックする方法。狭い道がまっすぐな場合に有効な方法だ。
しかし、この方法は道がうねっていたり、左側に何らかの障害物がある場合には使えない。
いずれにせよ、バックの技術が十分ではないのに、狭い道に平気で進入してくる。そして、車に大きな傷をつける。
このドライバーは今回のことに懲りることなく、まだ同じ失敗を繰り返すことだろう。