猛暑日対策

梅雨は明けていなくても猛暑日はやって来た。
今日は朝からよく晴れて、しかも空気の透明度が高い。こういう日は多肉にとっては危ない日だ。
昨日も猛暑日だったが、雲が多めで、日射はそれほどでもなかった。
今日は雲がほとんどない。気温としてはあまり差がなくても、鉢土の温度には大変な差が出る。画像は今日の午前10時過ぎの二重鉢に挿した地中温度計の表示。
50℃を優に超え、60℃近い。二重鉢でも外鉢の砂が乾燥しているとどんどん、鉢土の温度が上がる。この温度に耐えられる多肉は少ないだろう。
ちなみに、この温度計は地上部と地中部を同時に測れる温度計。このときの地上部の温度は52℃だから、地中部の温度上昇のほうがずっと高いことが分かる。
二枚目の画像は同じ時刻のフェネストラリアの鉢の様子。陽だまりにならない場所においているので、最初の画像の鉢土ほど温度は高くない。
それでもすでに40℃越え。このままでは問題なので、冷水注入。
三枚目は冷水注入後の温度。30℃ちょっと。
これなら、温度で根がやられることもなく、フェネストラリアは大丈夫。
日焼けの原因のひとつは、まず鉢土の温度が高くなりすぎ、そのため根が吸水しなくなる。すると、葉の蒸散作用が失われて、葉が焼ける。
根が大丈夫なら、葉が直接日射で焼けることは意外に少ない。
日陰においていた多肉をいきなり、直射日光に当てたりするといっぺんで日焼けするが、長い間、直射日光にさらしていた多肉は、直射日光の紫外線で葉が焼けることはあまりない。
今日のように日射が強い日の場合、鉢土の温度が急上昇し、まず根が損傷されるために葉も焼けるのだ。