赤ちゃんの泣き声=ただの雑音9

前回記事の私のエピソードに関することが、これも例の本に出ていた。
これも引用してみる。

男は「一度にひとつずつ!」しかできない
男の脳は専門分野ごとにはっきり区分けされている。一度にひとつの仕事しか集中できないように、脳ができているわけで、この事実を裏切る研究結果はない。「一度にひとつずつ」なので、通りの標識を読むために車を停止させたら、まず何をするかというと、ラジオのスイッチを切るのである。
女にはそれが理解できない。おしゃべりしたり、ラジオを聞いたりしながらでも、標識を読むぐらいできるのに、どうして?なぜ電話のベルが鳴るたびに、テレビの音量を落とせと言うわけ?
「彼が新聞を読んでいたり、テレビを見ているときは、私が何を言っても聞いてないのよね」というぐちは、女なら一度はこぼす。男の脳は左右の連絡が悪く、細かく区分けされているので、一度にひとつのことしかできないのだ。本を読んでいるときの男の脳をスキャンしてみれば、必要なところ以外はほとんど死んだようになっていることがわかる。
女の脳は、同時にいくつもの作業がこなせるようにできている。だからたがいに関連のない仕事を一度にやれるし、脳はいつも活動していて休むことがない。電話でおしゃべりしながら、レシピ片手に料理を作り、なおかつテレビも見ることができる。ラジオをつけたまま自動車を運転し、化粧をしながら電話のハンズフリー機能を使って会話することだってお手のものだ。これが男なら、料理を作っている最中に声をかけると怒りだすだろう。レシピを読みながら、同時に話を聞くことができないからだ。肝心なときに話しかけるから、高速道路を降りそこねたじゃないかと男になじられた女はけっこういるはずだ。ある女性は、夫に腹が立ったときは、ハンマーで釘を打っているときにわざとしゃべりかけてやるのだと言った。
女は脳の両方をいつも使っているので、右と左がすぐには区別できないことが多い。およそ半数の女は、指輪やしわといった目印がないと右手、左手を即座に認識できない。これに対して男の脳は左右のいずれかしか働いていないので、すぐ区別がつく。右に曲がるべきところをまちがえて左と指示してしまい、男に怒られるのはいつも女なのだ。

同時に二つのことができないと言うのは、私の場合、まったくそのとおりで,電話を聞く場合,右耳でしか聞けないから,受話器は右手で持つ。
さらに右利きだから、電話を聞きながら,メモを取ることができない。無理に、左手で受話器を持ち,右手を空けたとしても事態は変わらない。
どのみち、会話をしながら、メモを取ることができないのだから、同じ事。
これは今に至るまで、ずっとそうだ。だから家の電話機のそばにはメモが置いていない。
学生時代、私はノートをとるのが苦手だった。
説明と板書を別々にしてくれる教師は、私と同じタイプだったのだろう。
こういう教師の場合には、ノートは取れたが、説明しながら、どんどん板書をするタイプの場合、私のノートは落書き帳と同じだった。
後で見ても意味も何にも分からないものが、雑然と残っているだけ。
別にそれでもかまわなかった。そういう科目でも、成績は悪くはなかった。なぜなら、私の記憶方式は音声付画像ファイル。ノートなんぞ取らなくても、要するにそのときの授業の情景を丸ごと暗記だったから。
昔よく思ったのは、もし私が陸軍中野学校の生徒だったから、さぞかし優秀な成績を収めたのではなかろうかということ。
中野学校では授業の内容をノートに取ることは禁じられていたのだ。おっとこれは、ゴルゴ13が若き日に訓練を受けたスパイ養成所での話だったか。