チャック、マムシにかまれる3

マムシにかまれて血清も打たずに帰宅。人間だったら死ぬ可能性大だろう。
帰宅したのが午前2時過ぎ。チャックには何にもしてやれないのでとりあえず寝ることにした。
しかし、朝起きたらチャックは死んでいるのではないかという思いのため、なかなか眠れなかった。
しかしその一方で、私は結構冷静だった。いつもの勘というか、事態はそれほど深刻ではないように感じたからだ。
眠りについたのは、午前4時近くだったと思う。午前6時の夜明け近くにはもう目が覚めてしまった。
真っ先にチャックの様子を見に行くと、顔の右半分だけ腫れていたのが、その時には顔全体が腫れてしまってはいたが、最悪の事態にはなっていなかった。
なんだかエサをほしがっているようなので、ドライフードを与えてみるといつも通りの様子でバクバク食べ始めた。
事態はそれほど深刻ではないという勘が正しいのではという思いが一層強まった。
午前9時になれば、いつもかかっている動物病院に連れて行って、何らかの処置をしてもらえるだろう。
その時までチャックが生きていればたぶん助かるだろうと私の勘はそう言っていた。
で、動物病院が開く時間前にチャックを車に乗せて病院に向かった。
顔のまわりの腫れは一層ひどく、右側の下唇はだらしなく下垂し、よだれが車のシートの上に垂れまくった。
日曜日は動物病院が混む日なので、真っ先に診察を受けるには、早い時間に行く必要がある。
幸い、ほかの来院者はいなかったので、一番最初に診察を受けることができた。
事情を話すと、抗毒血清はおいていないので、点滴などの他の治療をしましょうということになった。
処置する前に取った血液の検査結果は驚いたことに、ほとんど異常らしい異常が見られない極めて健全なものだった。
顔が腫れたチャックの様子は写真を撮っていない。そこで、ネットで「犬、マムシ」のキーワードで検索すると、マムシにかまれた犬の画像がいくつか見つかったので、それを拝借した。チャックの様子にそっくり。

検索して分かったのは、犬でもネコでもマムシの毒には人間よりずっと耐性があるらしいということ。
画像が出ていたわんこたちも死んだりはしなかったようだ。