首相を辞任に追い込んだもの

突然の首相辞任に驚きを隠せないといった巷の反応。しかし、8年前に一度、首相の座から降りたときに、ある種の健康上の不安が生じている事をなんとなく感じた。

そのため、今回の辞任は、私には「ついに来るべきものが来た」と言う感想。

その健康上の不安が潰瘍性大腸炎であることは、今次の報道で始めた知った。

隣のうちの人が、まだ大学生だった頃にかかり、大腸を全摘出すると言う手術でどうにか一命を取り留めたということで、この病気のことを知った。もう50年以上前のことで、私にとっては恐ろしい病気の一つにリストアップされた。

もう一人、遠い親戚の一人がやはりこの病気にかかり、投薬と食事療法で病気との長い戦いをしている。

随分以前から、この病気に苦しむ人が多数いるのにもかかわらず、この病気の原因はいまだ特定されておらず、したがって、病気そのものを完治させることはできないようだ。

病気の原因に関しては次のサイトにある程度の言及がある。

https://www.simponi.jp/pts_uc/about_uc/cause/

大腸と言う消化管の病気であり、症状として組織のただれが起きる事などから、一種の免疫病であることは十分考えられる。

免疫の異常を引き起こす一番の原因は消化管の場合、やはり食事の内容であることも可能性が高い。

しかし、原因が複雑にからんでいる場合には、どういった食生活をすれば良いのかはなかなか決められない。

一応、私なりの推測はあるが、ここではそれには触れないでおく。

私自身、十代にかかった病気がその後の人生に大きな影響を与えた。

ちょっと良くなっては再発を繰り返す。その繰り返しに人生そのものに絶望した事も何度もある。

それを考えると、阿部首相は自身の健康上の不安と戦いながら、首相と言う重責を負い続け、在任期間最長を記録したことには、それだけで賞賛に値すると思う。

首相の座を退いたあとは、しばらくはのんびりの静養される事を望む。寛解すれば、また影響力を発揮できる機会もあろう。