からだのことS3#10

肉に含まれる脂質は飽和脂肪酸だから、肉と魚の摂取バランスの変化は飽和脂肪酸の摂取割合にも変化を与える。
ここで、いくつか種類のある脂肪酸のバランスの良い摂取というのがどういうものかを見てみると、以下のサイトに記述があった。
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/unsaturated-fatty-acid/
このサイトの記述によれば摂取比率は次のようなものが望ましいということだ。
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3
さらに多価不飽和脂肪酸のn-3系とn-6系の望ましい摂取割合は前回記事で紹介したサイトによれば1:4ということなので、飽和脂肪酸:一価脂肪酸:n-3系不飽和脂肪酸:n-6系不飽和脂肪酸の望ましい摂取割合は百分率で表すと30:40:6:24ということになる。
こうした理想的な脂質の摂取割合のことについて、いったいどれだけの人が十分認識しているのだろう。
たぶんほとんどいないだろう。しかしこのことをよくわかっている人から言わせると「脂肪を制する者は人生を制する」とまで言えるらしい。
医食同源という言葉がある。これは日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方を表していて、比較的最近の造語らしい。
そして、逆も真なりで、病食同源、つまり日ごろからの食生活がバランスの悪いものならば、それが原因で病気も引き起こされるということだろう。
「脂肪を制する者は人生を制する」というのは、かかる病気が摂取する脂肪の割合如何で決まってくるということなのかもしれない。
さて、日本人が摂取不足が著しいとされるn-3系について、もう少し具体的に見ていくことにする。
いったい一日当たり、どの食品をどれぐらいとれば不足なくn-3系が摂れるのか。
n-3系の摂取源としては、背の青い魚に多く含まれるDHAEPAがある。
では、魚なら何でもいいかというと、魚の種類によって、含まれるDHAEPAには大きな差がある。
この件に関して参考になるのは次のサイト。
http://bunnypot.com/dhaepa/epadha.html
魚の種類によって、含まれるDHAEPAに大きな差があることが分かる。
しかし、DHAEPAを摂取するために、毎日、それを多く含んだ魚を食べるというのは現実的ではない。魚好きの私でも、ちょっと無理な気がする。
それに、魚にはタンパク質も多く含まれるから、毎日、たくさんの魚や肉を食べていたのでは、今度はタンパク質の摂取過剰になりかねない。
それで、私は植物油の中で、n-3系であるαリノレン酸を多く含む、アマニ油を使うことにした。
これなら、n-3系の脂質のみを効率よく摂取できる。
アマニ油はどこのスーパーでも購入できる。n-6系のコーン油などに比べると格段に値段が高いが、毎日マグロのトロを買うことに比べたら、タダみたいなもんだ。
値段のことを言うなら、DHAEPAを含むサプリメントもたくさんあるが、含有量からすると値段はほとんどのものがぼったくり。まあ、金銭的に余裕があるなら、手軽に摂取できるという利点はある。