ダルマインコの里親探し5

鳥かご一つならともかく、5つの鳥かごだと、軽自動車では一度に全部運ぶことはできない。三度に分けて、5つの鳥かごを自宅まで運んだ。

幸い自宅の二階南側の部屋は使っておらず、そこに鳥かごを運び込んだ。

簡単に運び込んだと書いたが、5つのかごのうち、2つのかごはかなり大型で重く、これを二階に持って上がるのは、しんどい作業だった。

以前このブログでも書いたことだが、糖質制限ダイエットを行い、体重は予定通り減らすことができたが、同時に筋肉もかなり落ちてしまい、力仕事はどれもつらくなってしまっている。

かさだかい鳥かごを、どこにもぶつけずに、急な階段を上がるのは結構疲れる作業だ。

何とか二階の部屋に5つの鳥かご全部を運び込み、一安心。

それにしてもどの鳥かごも糞だらけで不潔この上ない。これを全部綺麗にして、水も取り替え、餌も新しくする。考えただけで、時間のかかる作業で、途方にくれた。

自分ひとりではできそうにもない。どうするか。

思いついたのは、市の包括支援センターに電話をかけて問い合わせすること。

包括支援センターは高齢者の要支援、要介護の相談には乗ってくれるが、鳥の世話の相談は対象外なのは明白だったが、元の飼い主が高齢で、且つ病気で弱っていて飼っていたペットの世話をどうするかというふうに持ちかければ、何らかの情報がもらえるのではないかと思った。こういう事態はきっと他でも起きているに違いないからだ。

電話をかけてみると、思いがけない情報がもらえた。ペットシッターというの仕事にしている人がいて、その人に連絡すれば、自宅まで来て、ペットの世話をしてくれるという。

世の中にそんな仕事があることなど、そのときまでぜんぜん知らなかった。

住所もごく近く。料金はそれなりの値段だったが、使うしかない。鳥の世話をお願いした。

一時間ほどの作業で一回分の料金が発生するという。すると、5つの鳥かご全部を綺麗にするには、どう考えても3時間ぐらいはかかりそうだし、餌や水の交換は毎日作業。

ということで、その日から一週間は毎日きてもらうことにした。

ペットシッターはNさんという40代の女性。すらりと背が高く、活動的な印象。いろんなペットの世話をしているという。

今振り返っても、このペットシッターさんの助けがなければ、実際、鳥の世話はどうしようもないことになっていたと思う。

どうしようもない事態は鳥を引き取ってから程なくして明らかになっていく。

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キボウシインコのマイちゃん