花の咲かないサボテン2

マミラリア属のサボテンは大変ポピュラーで、ちょうど今の時期にHCや園芸店で、花付きの状態で売りに出される種類が多い。
金洋丸を買い求めたのも、そうした花付サボテンとしてではなかったかと思う。
だから、一度は花を咲かせたのだと思うのだが、その後やってきた夏に、炎天下、長時間直射日光にさらしたのがまずかったのだ。
マミラリア属のサボテンは、直射日光に強いものが多いそうだが、金洋丸のように、刺が細く、地肌をさらしているタイプだと、あまり強い日光はやはり日焼けしてしまうのだろう。
8月のカンカン照りの日に、日のよくあたる場所においていたら、日のあたった場所がその日のうちに変色してしまった。
ランなどもよく日焼けさせてしまうが、ランだと、古い葉が、いずれは、枯れて落ちていくので、いつまでも日焼け跡を残したままということがないのだが、サボテンは、日焼けする部分が葉ではなく、茎に当たる部分だから、いつまでたっても日焼けの跡が残るのだ。

  • 日焼けした金洋丸


日焼けしたサボテンは、そのサボテンがある限り、その後ずっと、栽培者の不手際を告発し続けるのだ。
そして金洋丸は、全身に日焼けの跡をまとったまま、成長を止めてしまった。つまり、拗れたのだ。
それから何年がたったか覚えていない。少なくとも、10年はたっている。
成長はほとんど見られない。
あるサボテンのHPで20年以上拗れた状態のサボテンのことを読んだが、この金洋丸などもその可能性大である。