栽培の成功例1

これまで、栽培の失敗例ばかり挙げてきたが、成功例と言っていいものもあげてみる。

  • 帝玉(2010年9月23日撮影)


最初は、やはり夏越しために特別待遇をしてきた帝玉を初めとするサボテンと多肉。
帝玉の場合、二重鉢に植えて、日中の温度上昇を抑え、夜は、冷房の効いた部屋に移し、鉢土の温度を20℃以下にまで落とす工夫をした。
夏の間は水遣りを一切行っていなかったが、数日前から、通常通りの水遣り、つまり、晴れた日が何日か続いて、鉢土が完全に乾いたら灌水している。

  • ギムノカリキウム属光琳玉(2010年9月23日撮影)


二重鉢に植えて、ビップ待遇だったサボテンあるいは多肉は帝玉だけではない。
高山植物の性質を持っていると思われるギムノカリキウム属の天平丸、光琳玉、魔天竜、またマミラリアの雲峰、月宮殿、そしてゴールディーを二重鉢に植えつけて、夏の間栽培した。
ギムノの場合は、サボテン本体には直射日光が当たらないように、高級果物に使ってある、発砲ポリウレタンのクッションを帽子のようにかぶせた上で、鉢には日光が当たるようにした。

  • マミラリア属雲峰(2010年9月23日撮影)

また、マミラリアの場合は、日中なるべく直射日光に当て、サボテン本体も鉢土も、なるべく温度が高くなるようにした。
こうした特別待遇の甲斐あってか、それらのサボテン多肉は一つを除いてすべて順調に夏越しした。
雲峰などは、夏の間に弱るどころか、夏までの生育をはるかに上回る生育を、7月下旬の梅雨明けから、9月の中ごろまでの2ヶ月間に見せた。