日本人の英文法9

  • willとbe going to

willの使い方としては、単純未来と意思未来としての二つの使い方があり、前者は、「〜でしょう」、後者は「〜つもりです」と訳し、be going toのほうは、これから先に行う予定、意図を表し、「〜つもりです」という訳を充てるというのが一般的な理解だと思う。
手元にある英和辞典のそれぞれの項目を調べてみると次のようになっていた。
will
1 [単に未来をあらわす] …でしょう、…だろう
2 [意志を表す] …するつもりである、…しよう、…しようと思う
be going to
1 …しに行くところだ
2 …するところだ、…しかかっている
3 …するつもりだ、…することにしている
4 …しそうだ、もうすぐ…する
willの場合、1と2以外にも、3[拒絶]、4[習性]、5[推量]などの用法が項目として挙げられているがここでは、1と2の用法だけを取り上げる。
辞書の説明や付けてある訳語と、最初のwillとbe going toの意味理解には矛盾はないから、これで、willとbe going toは理解できたと思うのが普通だ。
また、意志未来のwillと、be going toの3の用法には、どちらも「…するつもり」という同じ訳語を充てているから、相互に入れ替え可能だと思うのも当然である。
ところが、実際の用例から見ると、意志未来のwillとbe going toの相互入れ替えに関して、次の4つの場合があるようだ。
(1) willのみが使える場合
(2) be going toのみが使える場合
(3) 入れ替え可能だが、意味に差が出る場合
(4) 入れ替え可能で、意味に大きな差がない場合