日本人の英文法11

意志未来のwillの意味を「〜するつもり」と理解していると、be going toの予定・意図を表す用法と混同してしまう。
この二つの違いについて、発話の瞬間にすると決めたことは、willを使い、それ以前に決めていたことには、be going toを使うという説明が、ネイティブが書いた英語関係の本などに書いてある。
意志未来の使い方に関して、前回、スキットの内容をパターンにより分類してみたが、上記の説明は、そのパターンの(1)と(2)にはぴったり当てはまる。
しかし、パターン(3)の約束する場合には、当てはまらないことがある。
話の相手に対し、要求にこたえる意味で、約束をする場合は、その場の決定だろうが、
こちらから話を仕掛けて、あることをすると約束する場合、発話以前から、そのことをすることは決心済みだろうから、be going toを使うかというと、やはり、約束の場合は、willを使うようだ。
また、それとはまったく逆に、ある場面で、突然、出来した事態に対し、何かをしようとする場合にbe going toが使われることがある。
ラジオ英会話2008年7月号P54に次のようなスキットがあった。
Checking in at the Hotel
H: I have a reservation for a room under the name of Hal Lloyd.
FDC: I can't seem to pull up your reservation. Do you have a confirmation number?
H: It's 7228.
FDC: Here it is. We don't have any more standard rooms available. I'm going to put you in our deluxe room with a kitchenette.
H: That's fine with us!
このスキットで、ホテルクラークが客に対して言った"I'm going to put you in our deluxe room with a kitchenette."は、事態の展開から考えて、クラークが発話以前からの予定として、決めていたはずがなく、発話の時点で決めたことは、willを用いるという説明が当てはまらない。