サボテンの花17

この地域もいよいよ入梅。サボテンの中には、この時期の高温多湿を好むものもあるようで、今、次々と開花しているギムノカリキウム属のサボテンがまさにそうしたサボテンのようだ。
花は地味な白色で、開花時期もそう長くないとくれば、あまり目も惹かないのだが、種を採ろうとする場合、話は別だ。
ギムノは自家受粉しないようで、種による繁殖(実生という)には、同じ種類のサボテンが複数必要となる。
最低でも二株がいるが、開花時期が長くないとなると、同じように育てていても、開花時期がちょうどそろうことは確率的に少ないだろう。

  • ギムノカリキウム属フェロシオール(2010年6月17日撮影)


写真の3鉢のサボテンはいずれもギムノカリキウム属のフェロシオール。
濃い緑色のボディに有刺鉄線を撒きつけたような外観は、サボテンに趣味のない人には、このサボテンのどこが良いのか理解しづらいだろう。
しかし、何かの拍子に、この刺がいいと思ってしまうと、ちょっとした刺の感じが違うだけで、いくつも同じ種類のサボテンが欲しくなる。
というわけで、家には、このフェロシオールが4鉢ある。実生をしようという計画もあったので、次々と通販、オークションなどでゲットしたフェロシオールが家にやってきた。
そのうちの3鉢がなぜかほぼ同時に開花した。この機会を逃す手はないので、今日、この3鉢のフェロシオールの交互受粉を行った。
さてうまく受精して、種が採れるかどうか。