サボテンの冬越し3

今日は寒い日だ。氷点下にはめったにならないこの地域でも、今日は朝から凍りついた道路表面の氷もついに溶けることなく夜となった。
さて、いくつかの温室に分かれて冬を越しているサボテンたち。
その中でも室外の温室にランと同居しているメロカクタス属アズレウスの現生地の気候について調べてみた。
現生地の気候が分かれば、どのような栽培をすれば健全に育つかのヒントになる。
まずは、アズレウスの現生地がどこなのかを調べる。
これにはサボテンの名前を入力すると、現生地が分かるサイト(http://ralph.cs.cf.ac.uk/Cacti/finder.html)を利用する。
次に、現生地というのはたいてい山の中とかの辺鄙な場所なので、その近くの比較的人口の多い都市を見つけ、この都市の気候についてのデータを気候データベース(http://www.weatherbase.com/)
で探す。アズレウスの場合は、ブラジルの都市、Petrolinaと分かった。
データが見つかれば、これをエクセルを使ってグラフに変換する。
こうして出来たのが、画像のグラフだ。グラフでは、Petrolinaのデータは半年ずらして表記してある。南半球にある都市と北半球にある都市の気候を比較するには、そのほうが分かりやすいと思ったからだ。
またグラフ右側の軸は、降水量だが、単位はcmなので、日本流のミリメートル単位にするには、一つゼロを多くすれば良い。

これを見ると、現生地はブラジルらしく年中かなり暑い。比較した大阪は、夏だけは熱帯にも負けない暑さだが、今頃の時期は、アズレウスなどの熱帯サボテンには寒すぎることが分かる。
室外温室には、加温装置があり、今の時期でも最低温度18℃を下回ることはない。
この温度条件がグラフからするとアズレウスにはまさしく適温であるようだ。