庭スズメ2

毎年、5月の連休の頃から、スズメたちが家のひさしを使って巣を作り、子育てを行う。
ヒナがかえると、ひさしのあちこちからピーピーと餌をねだるヒナたちの声が聞こえる。
そして、巣立ちの頃。この時期に、毎年のように、うまく巣立ちが出来ず、庭に落ちたスズメが見つかる。

  • 2007年5月7日撮影


そのままにしておけば、親鳥がやってきて給餌するというが、実際には、たいていそのままだ、地面に落ちても、親鳥の呼び声に応えて、庭木のだんだんと高いところに登っていくヒナには、親鳥も懸命に声をかけ続け、給餌も行うが、地べたに落ちたまま、木の高いところに上っていけないヒナの場合、親鳥は、たいていあきらめてやってこなくなる。
家の庭には、放し飼いの犬も、少し前までは、猫もいたから、親鳥を呼ぶヒナの声は、犬や猫も呼び寄せてしまう。
木の高いところに登ることが出来れば、少なくとも犬には襲われない。
それだけの力のないヒナには、どの道生きていく力はないと悟っているのか、親から見捨てられたヒナの鳴き声がしばらく続くことになる。
こうしたスズメのヒナを見かねて、これまで、何度か、飛べるまで世話をしたことがある。
2007年には、確か3羽か4羽のヒナを育て、その全部を外に放したと思う。
画像は、そのときの一羽だ。このとき育てたヒナは、いずれも足に障害があり、うまく枝に止まれなかった。そのため、木の枝の高いところに登っていくことが出来ず、地べたを這い回るだけだったのだ。画像からも足の指が癒着しているため、キチンと開けていないのが分かる。