多肉植物の冬越し1

多肉植物にも、冬越しに注意が必要なものがある。
画像はモナデニウム属のリチェイ。特に興味があったわけではなく、ネットオークションで見かけて、値段も安く、誰も入札していなかったので、ついでに入札したものだ。
どういう栽培がいいのか、調べもしていなかったので、サボテンの棚に一緒に置いていたら、ほとんど成長もしないし、色も紫がかった汚い色だったので、完全に忘れていた。
あるとき、メキシコ在住の人のブログをたまたま見ていると、葉のついたリチェイの画像があった。また、花が終わった後に葉が出てくることも判った。
それをきっかけに、リチェイの事を調べてみたら、ケニア原産の植物で、自生地の気候は日本のそれとは大きく違っていることが判った。
そこで、リチェイをランと同じ加温装置付き温室に入れて栽培してみたところ、先月辺りから、葉が伸びてきた。
葉が伸びるということは、その時期から成長のための光合成が盛んになることを意味している。
日本では、この時期に、水を切って休眠させるなどという栽培法が行われるようだが、これではまともな生育をするはずがない。
サボテンや多肉植物の世界ではまだまだ、正しい栽培法が確立していない品種が多いようだ。

二枚目の画像がリチェイの自生地の気候グラフ。常春というのだろうか。温暖な気候が一年中続く。日本の冬は寒すぎ、夏は暑すぎる。
今の時期に温室に入れておくのが正解だろう。自生地の気候グラフから、5月終わりごろまで、たっぷり水を与えて、十分生育させ、その後やや渇き気味に栽培するのがよさそうだ。温室には、4月の終わりまで入れておくことにする。