纏足サボテン

画像のサボテンはユーベルマニア属ペクチニフェラ。ネット上のペクチニフェラの画像を見ているうちにどうしても欲しくなって、いくつかのペクチニフェラをオークション、ネット通販などで買い求めたうちの一つだ。
サボテンの専門店ではなく、花屋のブログを見て、問い合わせたところ、通販可能だというので、送ってもらった。花屋らしく、きれいな鉢に植え付けられていた。
同時期に購入したほかのペクチニフェラと同じ場所で栽培を始めたが、このペクチニフェラだけが成長しなかった。
一年ほど栽培して、植え替えてみることにした。鉢からサボテンを抜いてみたところ、植え込みに使われていたのは、椰子の実か何かの植物性の茶色の繊維状のものだった。
接木ではなく、実生株だったが、根はまったくといっていいほど成長しておらず、これでは本体が成長しないのも当然と思われた。
花屋だから、どんな植物の植え付けにも精通しているとは限らない。適正でない植え付け素材では、丈夫なサボテンでも、育たない。
鉢も用土も新しいものにして、栽培を開始したが、やはり変化なしの期間がかなりあった。
成長が見られるようになったのは、冬に加温装置付きの温室に入れるようになってから。画像で、球体の上から三分の一辺りで色のトーンが変わっているところが家に来てから成長した部分。
今冬は温室の中での二回目の冬越しになる。最近になり、花を咲かせた。たぶん初の開花だと思う。
ペクチニフェラはかなりの年月がたたないと開花しないとはずで、このペクチニフェラは、体はそれほど大きくないが、かなりの老成球だということだ。
球体が小さいままというのは、適正でない用土に植えつけられ、長い時間が経過していたからだろう。
盆栽は意図的に植物の成長を抑制して育てるが、このサボテンは意図しないで抑制栽培されていたようだ。