栽培法いろいろ3

栽培場所や栽培法が異なるいろいろな多肉ブログを巡回していて思うのは、肥料を使っているのか使っていないのか。使っているとして、どのような種類のものをどのぐらい使うのかという記述はほとんど見られないということ。
また、用土に関しても実生の場合には、詳しく書いてあっても、それ以外のものに関してはあまり詳しくないことが多い。
さらに、水遣りの水はどのようなものかということは、以前に、多肉栽培に関して参考にしている、あるブログで言及があっただけで,他のブログでは全く見たことがない。
肥料に関していえば、私は多肉にもサボテンにも全く肥料は使っていないので,巡回しているブログでその件に関して記述がなくても特に気にはならない。
使う用土に関しては、私の場合、どこででも手に入る一般的な赤玉土を鉢に入れた後、市販の多肉用の土を篩にかけて,細粒を取り,そこから微塵を取り除いたものを赤玉土の上に振り掛けるというやり方。
ただ、今年の春にリトープスを植え替えたとき,紫薫系および日輪玉に関しては用土に有機質成分の多い、観葉植物用の土を半分混ぜた。
こうした用土は、肥料成分を混ぜてあって、観葉植物用だと,窒素成分がやや多めに入っている。

  • 左端と右上の株が日輪玉

結果としてこの用土は、紫薫系にはよくても、日輪玉に関しては失敗だったと思う。
理由は日輪玉が、やたら巨大化してしまったからだ。
早く大きくしたい人にとってはうれしい結果かもしれないが,窒素成分を多量に吸収して巨大化した植物体は害虫や病気に対する抵抗力が弱く,不健全な状態なので,私はこれは失敗だと思う。
来シーズンは、日輪玉と紫薫系は別の鉢、別の用土で育てることにする。
水遣りの水に関して、私は基本的に弱酸性水を使っている。
酸性水は水道の水に、ある種の浄水器を使っている場合,簡単に作れると思う。
用土にアルカリ性の資材を用いている場合には,これにさらに木酢液を加えて酸性度,いわゆるpHの値を下げてから使う。
酸性度を高める(pHを下げるということ)といっても、pHはせいぜい5.5止まり。木酢液では極端に値を下げることはそもそもできない。
ところで、pHの読み方だが、いつのまにか「ピーエッチ」または「ピーエイチ」と読むようになっている。これを「ペーハー」と読むと、それだけで年齢が推定できるらしい。
中性、または弱アルカリの用土に、酸性の水の組み合わせが好きなサボテン、多肉植物は結構あるのではないかというのが,私の個人的感想。
私はこの組み合わせでマミラリアのルエッティを育てている。

  • 2015年12月6日撮影