日本人の英作文3

前回の英作文に助動詞used toが出てきたので、同じく過去の習慣を表す助動詞として習うwouldとの違いを見てみる。
次に挙げる解説は「日本人の英文法」T.D.ミントン著(研究社)からの引用だ。

used toとwouldの2つの助動詞は、ともに、「以前は定期的に起こっていたが、今はもはや起こっていないような事柄」を述べる時に使われるのでしたね。
(a) I used to go to France at three times a year.
昔は少なくとも年に3回はフランスに行ったものだった。
(b) We would often drop in at the pub on our way home.
昔は帰りによくパブに寄ったものだった。

この2つの太字部分を入れ替えても、それぞれの意味はほとんど変わりません。ただし(a)の文にwouldを入れた場合、その文が単独で、つまり何の文脈も与えられずに使われたときにはやや奇妙な印象を受けます。その理由は後述します。それに対して、wouldをused toの代わりに使うことができない場合もあります。以下の2つの例文を見ていただければ、すぐにその判断基準がわかると思います。
(1) I used to smoke.
私は以前はタバコを吸っていた。
太字部分を入れ替えて、I would smoke. と言うことはできません。ただし、When I was a student. I would sometimes smoke and drink all night with my friends. (学生の頃、時には夜どうし友人と酒を飲み、タバコを吸ったものだった)なら十分通用します。
(2) The house he lives in used to be a brewery.
彼の住んでいる家は昔ビール醸造所だった。

used toとwouldはともに過去の習慣として学校では習うから、上記の説明はよく理解できないのではないだろうか。
それを説明した部分の引用は次回に。