日本人の英作文40

日本人の英作文38の答え
story1: going, going
story2: came, coming
日本人の英作文39の答え
story3: go, come
story4: come
goとcomeの使い分けに関する問題はこのあたりで終わりにする。5回に亘る映画や小説を題材にした問題はどうだっただろうか。
goとcomeの使い分けぐらい、ちゃんとわかっていると思っていても、問題を実際にやってみると、使い分けを実際には何も理解していないことがわかったかも知れない。
goとcomeの使い分けは、ネイティブなら実際の使い分けの場面を体験することで、いわば体得していくが、英語のネイティブではない日本人の場合、使い分けのルールをちゃんと理解したうえで、場面に応じて、どちらを使うのかを判断するしかない。
このルールがなかなか理解しづらいことがまちがった使い方をしてしまう原因だ。
ところで、回答は題材に使った映画や小説に出てきた単語を正解として示した。しかし、場面によってはgoとcomeの相互入れ替えが可能なものもあるように思う。
「思う」というような曖昧な表現なのは、英語ネイティブでもない私自身、goとcomeの使い分けに100%の自信がないからだ。
相互入れ替え可能な場合は、随伴・同行を表すgo withとcome withの場合だ。問題として示した以外にも、たくさんの使用例を調べた結果、go withとcome withに関しては次のようなことが明らかとなった。
1. 相手(you)に対して、同行を求める場合、相手が行く先を知らないか、知っていても、そこへ行く手段を持たない場合、come withが使われる。典型例が相手(you)を案内してどこかに連れて行く場合や、相手を自分の乗り物に乗せて連れて行く場合がある。
Come with me.と命令文形式で使うのが普通。
2. 相手に対して、強制力があるような立場のものが、相手(you)に同行を求める場合もcome withが使われる。たとえば、上司が部下に、親が子供に対して、どこかへの同行を求める場合。この場合もCome with me.の命令文形式が普通。
3. 相手をパートナーとして、または仲間として、同等の立場で同行を求める場合、go withが使われる。この場合、命令文の形式ではなく、Can youまたはWill youを使った依頼文形式が使われる。
4. 相手(you)がどこかに出かける場面で、自分(I)の方から、進んで同行を申し出る場合、go withが普通。文の形式は、I'll go with you.になる。
しかし、この場面では、I'll come with you.も可能だと思われる。
5. 相手(you)がどこかに出かける場面で、相手に対して、自分が同行することの許可を求める場合、go withとcome withはほとんど同じ頻度で使われる。
文の形式は、Can I go with you?または、Can I come with you?となる。いずれの場合も、意味にはほとんど違いがない。
以上のようなgo withとcome withの使用状況から、go withはjoinと、come withはfollowと同じような意味で使われていると推測できる。
つまり、Come with me.という場合、相手に追随的行動を要求するFollow me.と同じ意味が、また、Will you go with me/us?には、Join me/us.と同じ、相手に積極的参加を要求する意味が感じられる。
以上のことを踏まえて、問題を振り返ってみると、第36回、scene3のエステラのせりふで、I'll (・・・) with you.の部分は、二つとも、goでもcomeでも使用可能だと思う。
同じく、第37回、scene1のマンのせりふ、I'm (・・・) Iowa with you.の括弧にも、goingとcomingのどちらを入れても成り立つと思う。
それ以外の箇所は、入れ替えができないと思う。