虫酸が走る

庭に一本の梅の木がある。毎年この木に大量のカイガラムシが発生する。画像がそのカラガラムシ。正確には、タマカタカイガラムシ
庭をうろつく放し飼いの犬が何匹かいるので、薬剤の散布はめったに行わない。そのため、ここ何年かで、このカイガラムシの発生はだんだんと数を増してきている。
放置すれば、木が衰弱するし、カイガラムシが分泌する汁で葉がべたべたになり、そこに黒いカビが発生するとこれまた、葉による光合成をじゃまして、木が弱る原因になる。
そこで、薬剤散布で駆除することにした。今の時期のカイガラムシは、体の外側に固い殻を持っているので、接触毒タイプの農薬では効果がほとんどない。
そこで、浸透移行性タイプのモスピランと接触毒性と食毒性を併せ持つアファーム乳剤のコンビネーションを試してみた。
モスピランは浸透移行性ということで、残存性は高いが、吸汁性昆虫以外の動物への毒性は低く、また、アファーム剤は、散布後の分解が早く、これも、人間や動物への影響が少ないと考えられる。
散布後、二日して、カイガラムシの状態を調べてみたところ、ほぼ完全に駆除できた。
画像のカイガラムシは、外側の殻だけの状態で、中の虫体はすでに干からびている。
死んでいても、カイガラムシは、そのぶつぶつを見ているだけで、文字通り虫酸が走るので、歯ブラシでこすり落とす。
また、こうすることで、薬剤で死ななかったカイガラムシがいたとしても、完全に死滅させることができる。
やるときには、徹底的にする。害虫駆除はこれが大事なのだ。