新たな子犬たち2013-3-8

  • 保護した4匹の子犬(2013年11月2日撮影)


11月2日土曜日の午前7時ごろ、いつも子犬を収容するのに使っているカゴを車に積み、膝までの長靴、ゴム付きの軍手を用意して、車で捜索現場に向かった。
現場に到着して、私が草むらに近づくと、シーバが草むらから吠えながら走り出てきた。
思ったとおり近くに子犬がいるに違いない。シーバが走り出てきたあたりの草むらを腰を低くして、見てみると、その草むらの奥のほうに子犬の姿が見えた。全部で4匹の子犬がいた。
手を伸ばすと届く距離にいた一匹を捕まえた。子犬は何の抵抗もせず、草むらのさらに奥のほうに逃げることもなかった。
もう一匹、無理をすれば手が届きそうなところにいたが、両手に子犬を抱えて、足元の悪い草むらを進み、さらに急な堤防の坂を上るのは危険があると考え、捕まえた一匹だけをとりあえず、持ってきたカゴに収容することにした。
子犬を収容して、草むらに戻ると、子犬はさっきいた場所から移動もせず、二匹目もあっさりと捕まえることが出来た。
この子犬も収容して、現場に戻ると、3匹目の4匹目の子犬の姿がない。えっと思って、草むらに腹ばいになり、草むらの奥のほうを見ると、二匹の姿が見えた。
距離にすると、1mちょっとしかないが、草の蔓だらけで、そのままでは前進できない。
見当をつけて、子犬のいる辺りを上から草をどけるのは、子犬を踏みつける危険性がある上、草むらの草は、上側が刺だらけのイラクサ、その下側がつるが非常に丈夫なクズという、二段構えの防御構造で、これを正面突破するのは、難儀なことははっきりしていた。
そこで、草むらの奥にいる二匹はそのままにして、とりあえず収容した二匹だけを連れ帰った。
子犬を安全に捕まえるには、子犬の姿を確認しつつ、前進を阻む草を少しずつ取り除いていくしかないということで、今度は、草木の剪定鋏を用意した。
現場に戻り、作業再開。子犬の姿を確認するには、草むらに腹ばいになるしかない。その姿勢で、じゃまな草の蔓を根元から剪定鋏で取り除き、少しずつ前進する。文字通りの匍匐(ほふく)前進だ。
たった1mの距離を進むのに、30分以上の時間を要した。ようやく3匹目を確保。体が他の子犬より一回り大き子だった。
最後の一匹。3匹目の子犬より、さらに奥に50cmほどのところ。目の前に見えているのに、なかなか進めない。作業し始めて時間が経って疲れてきたので、ますます作業が困難になった。
作業開始から1時間ほどで、やっと、4匹目を確保。白と茶色のブチの子犬だった。
画像はこの日に保護した4匹の子犬。犬小屋の奥のほうにかたまっている。