脱走のち迷子

15日の日曜日、午後10時過ぎに、二年前に里子に出した小次郎の里親さんからメールが届いた。
メールによると、14日の午後2時ごろ、庭で遊ばせているうち、小次郎が庭からいなくなったそうだ。
小次郎の様子を見に、今年の4月に家庭訪問した時にも自由に庭をうろついていた。
庭で放し飼いにするのは、それはそれでいいのだが、脱走しないような細心の注意が必要だ。
外の世界に興味を持った場合、犬は人間が思いもよらない行動に出ることがある。家でも、これまでに、何度か自宅の庭から、犬が外に出てしまったことがある。
大抵は、門の閉め忘れとかの単純な理由だが、こちらが予想もしない方法で外に出てしまった場合も何度かある。
こうした不測の事態が起こりうるので、外で保護された場合に備えて、犬の首輪には迷子札をつけるか、首輪そのものに、連絡先を書いておく方がいい。
ところで、この迷子札。ペットショップではあまり見かけない。名前を特注で入れてもらう高級タイプは時々見かけるが、もっと安価で、耐久性のあるものがあまりない。
そもそも、迷子札そのものを扱っていない店が多い。
多分、迷子札はあまり売れないからだろう。なぜ売れないか。それは、飼い犬が突然いなくなるという事態を、飼い主があまり考えていないからだと思う。
自分の飼い犬が自宅からいなくなると云うことを想定しない。だから、迷子札を買って、これをペットに着けておくということをしない。これも一種の楽観バイアスだろう。
売れない商品は当然のことだが、一時、品物を仕入れても、次からは店に置かない。
自分で話すことの出来ないペットには、迷子になった時、連絡先の手がかりになる迷子札は必要不可欠のアイテムのはずなのだが。
小次郎は、幸い、脱走したお宅の隣の市の警察に保護されていて、無事飼い主の元に戻った。
画像は、里親さんがメールに添付していた小次郎の写真。撮影日時からすると、およそ一年前の小次郎。
私が家庭訪問した時には、足も体ももっと太くなっていた。