二重鉢のスパルマントイデス2


二重鉢に入れているスパルマントイデスの現在の状況。
画像は昨日に撮ったもの。昨日今日と気温は真夏日一歩手前。屋根の上は午前11時ごろになると、もう素足では歩けないほどの暑さになる。
そんな屋根の上に置いたトレイに入れたスパルマントイデスだが、画像を見れば分かるとおり、朝早くに砂に給水して鉢土の温度が10℃ほどの低い温度で元気いっぱい、前回の記事のときより株も大きくなり、調子は最高。
この日の鉢土の最高温度は12時過ぎに20℃ちょっとになった。
二重鉢の効果は絶大、といいたいところだが、二重鉢の効果を高めるにはいくつかの注意が必要だ。
鉢と鉢の間に入れるのは、砂が一番よい。砂はそれ自体には保水力がなく、砂に給水した場合、毛管現象で砂粒と砂粒の間に水が少したまるだけだ。
しかし、これが大事で、赤玉土のような保水性のある土を入れると外鉢表面から蒸散して、蒸散熱を奪うために使われるべき水分が赤玉土内部にとどまってしまい、冷却効果があまりない。
同じ理由で、内鉢の表面に吸水性のある鉢だと、給水した水分を鉢が吸い取ってしまい、これまた冷却効果が低くなる。
さらに、砂に給水したときに、外鉢の鉢穴から余分な水がどんどん流れ出るような工夫がないと、冷却効果があまりない。
二重鉢の給水に使う水は普通の水道水で、この水道水の温度は今の時期で、20℃少しだ。
この水の温度で、熱くなった鉢の温度を一気に下げるのであって、二重鉢の蒸散作用で徐々に温度を下げるのではない。
給水する水に冷蔵庫で作った氷で入れて、温度を下げておけば、効率よく鉢の温度を下げることができる。
外鉢から水がどんどん流れ出ないようだと、鉢の熱で暖かくなった水が排水されずに、効率よく鉢の温度を下げられない。
蒸散作用による冷却は、こうして下がった鉢の温度が急激に上がらないようにするためのもので、あくまで、補助的なものだ。
気温が上がる前の早朝に、砂に給水して、鉢土の温度を10℃程度にしておけば、昼になって急激に温度を下げる必要もなく、安全だ。