2015年リトープスの夏越し総括1

まだこれから先に、残暑のぶり返しがあるかもしれないが、リトープスの夏越し方法について振り返ってみる。
家では、夏の間も潅水を止めずに夏越ししているリトープスがほとんどだ。
そういう方法でリトープスの夏越しを薦めている、いわゆるリトープス栽培の名人は一人もいないので,いろいろな方法を自分で実際にやってみて、結果から判断するしかない。
品種ごとに鉢の置き場所も変えているし、潅水の頻度も違う。
どのような栽培がどの種類に適切なのか,まだ手探りの段階といえる。
まずは、潅水の頻度が高く、正午ごろの強い日射は避けたほうか良いと判断した紫薫系のリトープスの失敗例から。
左の鉢はホルニー二株。右は紫薫とホルニーが一株ずつ。
左の鉢のホルニーと右の鉢のホルニーは植え替え時には同じ大きさだった。
夏の間、潅水をしなかった左の鉢のホルニーは成長しなかったが,右の鉢のホルニーは成長はしたものの徒長してしまった。
左の鉢のクローズアップ。
植え替え時より、縦に縮んでペッちゃんこ。向こう側の株はこのままだめになる可能性がある。
よくある断水しての夏越しでは,秋になっても復活しない株が必ず出てくる。
夏が成長期と思われる紫薫は、夏にも適度の潅水をしないと株が弱ったままになることがある。
右の鉢のクローズアップ。
こちらは完全に徒長気味。釉薬のかかった陶器鉢というのが失敗の原因だろう。
潅水の頻度が多いことはともかく、潅水の後の鉢土の乾燥に時間がかかり、過湿状態が長引いて徒長したのだと思う。
徒長したリトープスは、今度は乾燥にとても弱くなっているので,今シーズンはこの姿で行くしかない。
別の紫薫の株。こちらも徒長している。
黒色のプラ鉢に、さらに二重鉢にしたが、これも潅水後の鉢土の乾燥がよくなく徒長した。
徒長した株は、雨が直接降りかかる場所に鉢を置いていたことも徒長を助長したようだ。来季は鉢の置き場所を同じにするなら、もっと排水性の良い用土を使い、乾燥しやすい素焼きの鉢に植えつけるのがよさそうだ。