2017年実生の幼苗たち

去年、かなりの種類のリトープスの実生をした。それら実生苗の現在の様子。
これまでの実生と違っているのは、苗を置いている場所が、室内のガラス温室の中という点。
加温は明け方の低温を和らげるため、据え置き型赤外線ヒーターを温室の方に向けて置き、タイマーで明け方4時頃にonになるようにしている。
これで、最低温度が5度以下になることはない。
太陽の光が温室にあたるようになるのは、午前10時過ぎ。そのころヒーターはoffになるようにタイマー設定している。
日が当たると温室内の温度は急上昇。今の時期でも、30℃を超える。その時の鉢土の温度は最上段3段目だと、30℃ほど。
二段目だとぐんと下がって27℃ぐらい。リトープスの実生苗の鉢は三段目にあり、その鉢土の温度は23℃止まり。
これがどうやら、リトープスの幼苗には快適らしく、いまの時期でも成長が続いている。

  • 下段魔玉、上段寿麗玉


下段の魔玉は大半が脱皮を始めている。前回記事の様子は下記。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20171209
前回記事の時と鉢土の色が違っているのは、前回が表土に細かい砂を撒いていたが、今回はさらにその上から多肉用培養土の微粉を撒いたから。
播種から三か月以上過ぎたら、少し養分を含んだ用土の方がいいのではないかということで実施。

  • 下段ノーリーニア(C304)、上段ドロテアエ(麗虹玉)


ノーリーニアの時間差で二か月近く遅れて発芽した苗はほとんど消滅した。最初に発芽したほうの苗は順調に生育している。前回記事は次の通り。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20171126
こちらの鉢には培養土の微粉を撒かなかった。

  • 下段大理石(C205)、上段右緑紫薫(C020)、上段左小型柴薫(C005)


この鉢は10月になってからの播種。二か月半で、これだけの成長ぶりはこれまでにないもの。
失敗続きの大理石実生だが、今回は好調を維持している。
前回記事は次の通り。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20171210

  • 右上公爵玉(C186)、右下弁天玉、左下碧朧玉(C075)、左上紅玉(C099)


播種したのが11月7日だから、まだ二か月たっていない。
ベランダ栽培では、実生そのものが成り立たないだろうが、室内温室+加温だとちゃんと発芽し、成長もする。
この発見を今後の実生栽培に生かしたい。
この鉢のリトープスはこれまで実生したことのないものばかり。特に、曲玉系は初めて。
紅玉は曲玉系でも珍しい種。ネットで検索してもほとんど苗や株の画像が出てこない。
前回記事は次の通り。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20171210