ほとんどの人が使っているサージカルマスク。これでは空気感染を防ぐ事ができない。これはクラスターと呼ばれる集団感染の例から見ても明らかだ。
新宿の劇場で発生したクラスター。来場者に多くの感染者が出たが、彼らのほとんどは上演中もマスクをはずさなかっただろう。
それでも感染者が出たのだから、マスク着用で感染は防げないということだ。
もう一つ感染予防対策として推奨されている手洗い。
これは感染経路の一つの接触感染を防ぐという意味だと思うが、この手洗いはマスク着用と同様に接触感染をほとんど防げないと思う。
少し考えれば分かる事だが、手がウイルスで汚染されていた場合、その手を洗う前に触れたものすべてにウイルスの転移が起きる。
外出に車を使った場合、その車のドアの取っ手、ハンドルなど運転する際に触れるものすべてがウイルス汚染される。
帰宅してまず触れる玄関のドアの取っ手、真っ先に手を洗うにしても、その際の蛇口の取っ手など住居内のたくさんのものをウイルス汚染してしまう可能性が避けられない。
手を洗った後、ウイルス汚染された可能性のあるもの全部をアルコール消毒すれば良いのだろうが、そんなことを毎日している人がいるのか。
家族が何人もいる家庭だと、家族の誰かが、帰宅するたび消毒の必要がある。
それをしないでおくと、家庭内にあって、手で触れるものはほとんどすべてウイルス汚染される事になるだろう。
というわけで、私は外出時には薄手のゴム、またはプラスチック製の手袋をはめる事にしている。
帰宅したときに、ガレージにおいてある専用のゴミ箱に使った手袋を捨てる。そうすれば、家の中のいろんなものを、手を介してウイルス汚染する可能性がなくなる。
接触感染予防に確実な効果のある手袋着用を、政府や専門家がなぜ推奨しないのか。
たぶん、国民の多くが手袋を着用した場合、着用後、廃棄される手袋の処理に困るからだろう。
今日、プラスチックごみの問題は世界的なものとなっている。廃棄されるゴムやプラスチック製の手袋が増えれば、コロナとはまた別の問題が出てきてしまう。