日本人の英文法4

カテゴリー1が「瞬間的」となっているのは、動作の所要時間を普通は考えないような、短い時間で完了する動作もここに含めるからだ。
発着を表す、leave、arrive、hitなどは瞬間動作だが、open、close、get on、get offなどは瞬間動作でなくても、このカテゴリーに入れる。
このカテゴリーの動作動詞は、現在形で使うと、習慣として繰り返されることを、現在進行形で使うと、その動作の直前であるか、その動作の繰り返し中を意味する。
カテゴリー2には多くの動作動詞が含まれる。read、write、studyなど、瞬間的には動作が完了せず、時間がかかることが前提の動詞だ。
カテゴリー3は状態動詞ではあっても、その状態が比較的、短時間で、終了する、あるいは、主語の任意の選択で、いつでも、その状態の開始、終了が可能なものが含まれる。
たとえば、sleepは、寝ている状態を表すが、この状態はそれほど長くは続かない。
また、「(服などを)着ている」という場合のwearの場合、その状態の選択は、主語の自由意志でいつでも、開始、終了が可能だ。
カテゴリー2と3の動詞は、現在形と現在進行形の使い分けについては、同じ扱いとなる。
つまり、現在形で使えば、習慣的にその動作、または状態が繰り返されることを、現在進行形の場合は、今という一瞬に、その動作中であるか、状態であることを意味する。
カテゴリー4は、長期的状態、または、コントロール不能の状態を表す動詞が含まれる。
所有を表すhaveは、所有という状態の開始、終了ともに、いつでもどこでも可能というわけではない。またいったんその状態になった場合、所有状態が日々更新されるわけではないから、このカテゴリーに入る。
wearが「服などを着ている」の意味だと、カテゴリー3になるが、これが「ひげなどを生やしている」の意味だと、このカテゴリーになる。ひげをそるのは簡単だが、生やすのを自由にコントロールは出来ないためだ。
また、主語が動物の場合のstandはカテゴリー3だが、建物が主語の場合は、カテゴリー4となる。主語に自由意志などないから、コントロール不能の場合と考える。
カテゴリー4の動詞は、進行形にはしない。進行形は、ある一瞬の状態を指すから、永続する性質の状態を表す動詞とは整合性がないからだ。