日本人の英文法23

中学校では、現在完了形の次に現在完了進行形を習う。
現在完了形で、学習の要点を頭に叩き込んだ生徒には現在完了進行形はさほど難しくは感じられない。
現在完了進行形の基本形は、have(has)+been+動作動詞の進行形であり、その意味はある動作の現在までの継続を表すと習う。
現在完了形で、4つの用法のうちのひとつに状態の継続というのがあった。
have(has)+動詞の過去分詞形という完了形の、過去分詞の部分が状態動詞である場合、ある状態の現在までの継続を表すということが頭に入っているから、beenもbe動詞の過去分詞形であり、それに進行形が合体したものと理解すれば、現在完了進行形は現在完了の枠内で考えることが出来る。
英語で高得点を取る生徒にとっては、以上のような理解を得ることはたやすく、これで現在完了形は、進行形も含めて征服できたと思う。
高校では、さらに細かいことや例外的なことを習うが、基本は中学で習うことで、日本人学習者の完了形に関する知識は、その後それほどの変化はない。
こうした知識は、学校を卒業してからは、英語と何らかのつながりがない場合、どんどん忘れ去られていく。
何らかの事情で、英語とかかわりが出来た場合、文法に関する知識は、学生時代に仕込んだ知識のオーバーホールという形で、ブラッシュアップすることになる。
学生時代にあまり文法の勉強をしなかった人向けに、やり直しの英文法というような、大人になってからの文法学習の本があるが、そうした本の記述も中学生向けの学習書と内容的に大差ないから、そこで得られる知識もオーバーホールして、覚えなおした文法知識とさほど変わらないことになる。