サボテンの冬越し5

手持ちのサボテンの自生地の気候を調べていくうち、同じ属のサボテンでも自生地の気候にはずいぶん差があることが分かった。
去年の夏に、ギムノカリキウム属のサボテンをいくつも腐らせてしまったので、栽培方法に問題があったのではないかということで、たくさんあるギムノのそれぞれの自生地を調べてみた。
すべての品種について調べるのにはまだ時間が掛かるが、これまでに調べたものでいうと、ギムノには熱帯性のもの、温帯性のもの、それから高山性のものと大まかに3タイプがある。

熱帯性のギムノには、麗蛇丸、牡丹玉、翠晃冠が含まれる。この三つの種類は、自生地がほぼ同じような場所なので、育っている環境も似通っている。
最初の画像が熱帯性ギムノの自生地の気候グラフだが、冬でもずいぶん暖かい気候であることが分かる。
今の時期、ベランダの簡易温室に入れてあるこれら3種のサボテンは色が黒紫色とでも言うようなどす黒い色になっているが、これらのサボテンには今の時期の日本の気温は寒すぎるのだろう。本来の色を失ってしまっているのだと思う。
実際、同じ種類のサボテンでも、室内の温室に取り込んであるものは、色はみずみずしい緑色のままで、成長もしている。成長しているので、水遣りも一週間に一度ぐらいのペースで与えている。
置かれている場所の違いが色に出ている例が、二枚目の画像の牡丹玉二つ。
室内にずっとおかれていたものは、緑色のままなのだが、外の簡易温室のものは、ずいぶん色が違っている。
自生地の環境からすれば、変色してしまうようでは、正しい栽培といえないのかもしれない。